かぷりちょーそ
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女性であることを考えさせられるおすすめ少女漫画『さよならミニスカート』

今回はこちら。『さよならミニスカート』をおすすめしたいと思います!

 

鬱展開あります!

 

2020年のこのマンガがすごい!のオンナ編において1位にも取り上げられている今作ですが、万人におすすめ!というほど気軽にはすすめられない問題提起作になっています。

 

それではあらすじをいかせていただきます!

高校1年生の少女、神山 仁那(かみやま にな)は人気アイドルグループに所属していたが、そのイベントの最中に暴漢に襲われ、それをきっかけにアイドル活動を引退する。

そしてその後は髪を切り、男装をして一般の高校生として生活していた。

しかし、同じクラスの堀内 光(ほりうち ひかる)だけは彼女の正体に気づく。

過去の事件から心を(特に男性に対して)閉ざしがちだった彼女だが、光に関わるうち、次第に彼にだけは心を開くようになっていく。

そんな折、仁那の周囲では仁那を狙ったかのような出来事がいくつも起きる。その犯人として疑われたのは、仁那が心を許したはずの光だった――

かぷりが読みました既刊2巻までの流れは大体こういったところです。

 

はい!話が重い!

 

すえのぶけいこ先生の「ライフ」とかを読んだときにも通じる、目を逸らしたいけれど現実だから受け入れなければならないという辛さ

かぷりはこういう話も大好きなので、読んじゃいます。

ただし、こういう話に関する感想は賛否両論。

なぜなら、受け止め方はその人の人生観とその後の選択に寄るからじゃないかなと思います。それ、即ち問題提起ってことなんですけどね。

 

ですので、今回はおすすめポイントというより、かぷりの感想をつらづらと並べていきます。

 

今作において女性側が男性から向けられる視線というのが主題の一つだと思います。

元アイドルであったことで理不尽な欲求を向けられてしまい、男性不信となってしまうこのお話。女性であれば程度の差はあれ、似たようなことで恐怖に共感する人の多いシチュエーションでしょう。
さらにその描き方ですね。傷ついた仁那の気持ちに沿った描写といい、仁那を襲った犯人のその後といい、男の身勝手な欲望がどれだけ女性を傷つけるのかが実にリアルにつづられています。

しかも、これが連載されていたのがりぼんということで……たまげたなぁ!というのがかぷりの正直な気持ちです。

まぁ、りぼんは少女漫画誌とはいえ、対象年齢は小学生~中高生あたりと少し高めとのことなのでこれもありなのかもですね。

かぷりがりぼんといって思いつくのが、有閑倶楽部、怪盗ジャンヌ、コジコジ、こどものおもちゃ、天使なんかじゃない、ご近所物語、ママレードボーイ、グッドモーニングコール、つばさとホタル、ハニーレモンソーダ…etc

こどものおもちゃとかはポップな内容に反してメインストーリーは少し重めだったりしましたけどここまでではなかったです。でもこうして並べてみると、確かに最近は少しずつ対象年齢が高めになっている気もしますね。

 

途中、巻き添えを食った形の少女がひどい目に合うシーンなどもあるのですが。。。

そのあたり、さすがにりぼんなので直接的な表現はぼかしてますけど、なかなかショッキングなシーンでした。

 

一歩間違えると、小学生くらいの子にトラウマを植え付けてしまいそう。でも、女性が子供の頃からそういった性的な目を向けられるということに関して、一度考える機会を与えてくれる。そういったきわどいバランスのストーリーだと思います。

 

そういった考えさせられる部分を除いて話の展開だけで見ても面白いです。

仁那がこれからどうやって立ち直って行くのかも応援したいですし、仁那の周りで起きた事件の解決、光との関係。そういったところが今後どうなっていくのかはぜひ読んでみたい!

 

たぶん、話の筋としてはすっきりとした大団円なんてものは望むべくもないのでしょうけれど、それでも仁那には幸せになってほしいです!

 

というわけで、悲しい気持ちを抱えながらも続きを期待しているこの作品なんですが、2020年2月現在では連載休止中です。

理由は公式発表としては作者の牧野あおい先生の体調不良のためとのこと。

ご自愛いただきたいところです。元気になったらぜひ続編をお願いします!

 

かぷりは牧野あおい先生を応援しています!