今回はこちら!お坊さんがお医者さんになっちゃった!?『病室で念仏を唱えないでください』です!
医療系漫画はドラマ性高いものが多いですよね。人の生死や人生に直接関わるところが大きいだけにそういったお話が多くなるのかなと思っています。
それでは今作はどんな話なのかあらすじ行ってみましょう!
松本照円は救命救急センターで働く救急医にして、なんと僧侶でもある。院内で僧侶としての業務をしているときに突然のオンコールで呼び出され、患者を含む現場の人間を驚かせることもしばしば。
おまけに僧侶ではあっても直情的な性格で、治療方針から院内の人間関係までなにかとトラブルを起こしがち。
しかし命と患者の生に対する真摯な想いを武器に、悩みながらも奮闘する!
と、こんな感じです!
おすすめポイントの前に医療系の作品は多いので、どんな雰囲気かだけをざっと述べておきますと
・天才の医者は出てきません
・よく死者が出ます
・医療の構造問題にも触れます
このお話には腕のいい外科医くらいは出てきますが、ブラックジャック、スーパードクターK、医龍、ゴッドハンド輝に出てくるようなスーパー執刀医みたいな人は出てきません。あくまでリアル路線です。
そしてそのリアル路線を追及した結果が、死人が出ることと、医療の構造問題ですね。
死人の出方に関しては医療系漫画でも多い方かと思います。救急に運び込まれてくるくらいですから、当然到着時点で臨死、またはそれに準ずる状態の人も多いのでリアルにするとこうなるんでしょう。それにしても、登場回数も増えて準レギュラーかな?と思った人もあっさりと亡くなってしまったりするので意表を突かれます。そういったところまで含めてままならない生命を描きたいのかなと感じました。
構造問題に関しては、病院内での経営に関連するパワーバランスや、専門科間のコミュニケーションの難しさ、医療従事者の労働の過密さなどが取り上げられていました。このあたりも結構リアル路線で、現実にありそうな微妙な、ともすれば生臭い問題があがっています。
掲載誌が青年誌で読者年齢層が高いこともあり、そういった考えさせられる話のつくりになっていったのかもしれません。
それではかぷり的おすすめポイントです!
話がコミカルで読みやすい!
前述したようにどちらかといえばリアルな医療現場を描こうとしている今作ですが、主人公やそれをとりまくキャラクター達が物語に笑いを取り入れ、読みやすくなってます。おかげで物語全体が暗いことは決してなく読みやすいです。
主人公からして僧衣で飛び回って、患者から縁起でもないと怒られたり、病院に残されたエッチな本を集めてたり、後輩が悩んでいたらキャバクラへ連れて行ったりと、僧侶とは思えぬ破天荒キャラです。
他にも姉御肌で両生類をこよなく愛する同僚女医や、モテないけれどもプライドの高い整形外科医などと、いつもくすっとさせてくれるドタバタが展開されます。
かぷりは個人的に南〇キャンディーズの山〇さんそっくりのお医者さんが、端役ですけど好きだったりします!
主人公の悩みがリアル
主人公の松本さんはここまでの紹介でお分かりの通り、僧侶なのに人格的に全然完成されていない、むしろ問題だらけの人です。
ですが、そんな彼だからこそ患者との距離感に悩み、身内の病に絶句し、取りこぼした命を見るたびに落ち込んだり学んだりします。
スーパーマンではない1人の人間としての医師だからこそ、そこには共感できる部分が多いとかぷりは思いました。
終わりに
いかがだったでしょうか?
等身大医療ドラマと言えるかもしれない今作。人間臭い医師の現場を見たい方におすすめしたい作品です。
それと、作中で何度か触れられる事件があるのですが、その犯人が救急に運ばれてくるときにどんな話が展開されるのか……かぷりはこっそりそこにも期待していたりします。
かぷりはこやす珠世先生を応援しています!