今週も読んでいて叫びたくなったのでやっちゃいました。だだもれ感想。
ハコヅメのアンボックスもすでに第6回。
ここまでくると、いつもの笑いのハコヅメが何だったのかと思えてきます。
「ハコヅメ」も本当は「匣詰」みたいな猟奇的な雰囲気を醸し出す字をあてるのが本当なのではないかと考えてしまう昨今です。
今回はオープニングから覚悟はしていたものの、この表情。絶望、虚脱、覚悟、驚愕。なんというか、予期していたこととはいえこの瞬間はなんとも言えないやるせなさが漂いますね……数日間土中にいた変わり果てたるみさんの姿というのもまたツラい。
私もそれほど数を見たわけではないですが、溺死や腐敗などで変わってしまった遺体というのは、言葉そのものに「変わり果てた」と言っていいものです。なので、横井さんの心遣いは沁みると同時にるみさんの現状を想像させてきてこみ上げるものがありました。
るみさんのお母さんの慟哭は、偽りない遺族の思いそのままですね……
そして大山の供述ですが
やっぱりやってくれやがりましたよ！！あの〇ソ野郎！！！（お下品なので伏字）
誰が聞いてもそんなわけがないとわかる、自分中心の都合のいい供述！
何が自分にその気はないのに相手が迫ってきて、目の前で勝手に自殺して、それがかわいそうだから仕方なく自分の手を汚しただ！？
脳内自分中心メリーゴーランドか！？小学生でももうちょっと説得力のある言い訳を考えますよ！
死人に口なしとばかりに必ずやらかすだろうと思っていましたが、わかって見ていても腹が立つ。
とてもじゃないですが、遺族に聞かせられる内容じゃないですね。
それから最後の事情聴取の一幕。
中富係長の見せ場を奪う刑事課長の一言ですね。
いや、ほんとこの空気の流れを断ち切る一言は、凍り付きますね。
このやり取りが、このアンボックスのストーリーの中でどういった意味を持つものなのか、私はまだ読めません。
刑事課長の中富係長へのある種の意趣を含んだものなのか。
事件解決だけを見据えて、源さんの有能さを見込んだものなのか。
この容疑者の供述をすべてひっくり返さなければならないという難しい聴取において、刑事課長が仕込んでおいた何かのタネが源さんに託されているためなのか。
後4話で事件の真相から、関係者たちの悲喜こもごもまで（たぶん喜び成分はほとんどないんですが……）。内容濃すぎですね！楽しみで次回も見逃せません！
ラストの不利な状況に堂々と向かう源さんカッコよ……
イラストは「ハコヅメ 著：泰三子 講談社」より引用させていただきました
