封切二日目に観てまいりました。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
私は去年TVシリーズから見始めてのほぼぶっ通し感覚だったのですが、実際の時間ではTVシリーズから通せば25年!長い!
劇中のシンジくんと同い年の14歳のころ見始めたとして、当時の視聴者はもうすでに39歳になってしまっているわけですね。
私はシンの方のQは前日に初見観劇しまして、「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!」という何も信じられない状態になっていました。
救いのない絶望が性癖の私にとってはゾクゾクするものはあるのですが、今回は序・破ともにあそこまで盛り上げておいてズドーン!!とマリオのドッスン食らった状態はさすがに許せない。
ですから、翌日の劇場ではすべてを諦め、もう何があっても傷つかない「無」の心境で観に行きました。(悟りを強いるアニメって何だ)
ちなみにその時のメンバーは店長と、職場のお姉さんにお兄さんと私。
正社員全員が休み、アルバイト君たちにすべてを丸投げという社会人としてあるまじき行為をしてしまいましたが、これは仕方なかったのです。
だって、誰も譲らないんだもん!(泣)
月曜は週の始めで商品の搬入も多く、チェックだなんだとさすがに我儘を言う人はいませんでしたが、火曜日に観に行くメンバーを誰も譲らない!
25年来のファンと産まれた時からのファンとTV版から直前まで追いかけ続けて映画を迎えたファンと、想いの強さを一体だれがジャッジできるというのか!?
映画の中では大人への成長がテーマにもなっているというのに、完全に子供のまま成長していないガキ達の争いは、全員が責任を放棄するという最低の形で決着したのでした。
観にいった劇場では、割と観客の年齢層が高い。
平気で60~70代のご夫婦らしき人達もちらほらいて、ああ〇チンコってすごいな、なんて身も蓋もないことを考えてたりしました。
でも20代くらいの人たちも多く、かくいう私も産まれる前のアニメなので、世代を越えて愛されるというのは、やはり神アニメの名に恥じないですね。
この時はまだ観る前だったのでQのインパクトからまだ全然立ち直ってないやさぐれた気持ちではありましたけど。
観劇開始から観劇後
観劇開始から予告が終わり、youtubeでも視聴できる「これまでのエヴァンゲリオン」が流れます。
およそ4分の動画。
ああ、こんなこともあったなぁ……と思っていると、横から
「ふぐっ………ううっ………ふごっ」
嗚咽が聞こえます。
店長泣くの早っ!!
開始4分で落とされるとか、少女漫画のチョロインかあんたは!
心の中で総ツッコミですが、考えてみれば店長はエヴァ直撃世代。
シンジ君とほぼ同年代の頃からエヴァに触れ、25年間ずっと追いかけ続けてきたわけです。
そして9年間音信不通になり、やっと会えるかと思ったら延期になり、今日ようやくこうして出会えたのです。
それは盛り上がる!海外に行っていたイケメンの幼馴染みの成長した姿に出会うくらい盛り上がるシチュ……!
まぁ、横にいるのはただのギャンブル狂いの40代おじさんなので、私の反応としてはすぐ「すんっ……」と我に返るわけですけど。
それでまあ本編なですが。
恥ずかしながら私も泣いてました。
なんだ!
庵野やれんじゃん!
やればできるこなんじゃん!
あの旧劇でのほっぽらかしはなんだったのさ!
ちょびっとネタバレになっちゃうかもですが、マリさんの過去話はちょっと掘ってほしいな~と思ったりとか、他キャラのその後もみたいな~とか、そういううずうず感が今すごくありますね。おそらく公式からは追加は出ないと思うので、二次創作の掘り起こしが楽しみでほくほくしてます。
ほぼ総ざらいで伏線を回収し、相変わらず解釈の余地と謎を残すところはやっぱりエヴァンゲリオンだなと思いましたが、概ね理解しやすい話にまとめられてました。
ネット上での炎上がほとんどないのが何よりのネタバレ、なんてTwitter上でいわれてたりもしましたが、ある意味こういう終わり方に満足できる人が多かったのじゃないかと思います。
観た後の私の職場メンバーでの感想会でも、かなりカプ論争は盛り上がりましたが、それを店長がすごく満足げに眺めてるのを横目に見て、「ああ、終わったんだな~」って気持ちになりました。
最後に
ほんとにこの作品に出合えてよかったです!
観る前は25年前のアニメから観るなんて徒労じゃないかと正直考えたりもしたんですけど、観てよかったほんとに!
こんなに長い間支えたファンも、製作側の庵野さんも関係者の方々も、誰も死なずに粘ってくださった声優陣もほんとみなさんありがとうございます!
ありがとう!全てのエヴァンゲリオン!