今回はただ思ったことを徒然書く回です。
皆さん「なろう系」作品って読んでますか?
私はちょっと前までは敬遠していたのですが………今はめっちゃ読んでます!
なろう系作品とは
『デジタル大辞泉プラス』
web小説投稿サイト『小説家になろう』の文学賞を受賞してデビューした作家、その作家の作品。さらに、それらと似た傾向を持つ作家、その作家の作品。
『4Gamer.net』
『小説家になろう』に投稿される、何の変哲もない主人公が異世界に行く、或いはそこに転生することで、突如ヒーロー扱いされるといった類の物語の総称。
『日刊工業新聞』
事故で異世界に転生し、魔術などの特殊能力を得たり現代文明の知識を活用したりして活躍するストーリーが典型。
『現代ビジネス』
『小説家になろう』に投稿され、書籍化される「異世界」ものは、特にサイト名に由来する『なろう系』という呼び方で通称されることがある。
『エキサイトニュース』
主人公が異世界に転生して、いわゆる“チート展開”を繰り広げる作品が『なろう系』と呼ばれることも多くある
レポートを楽したがる大学生のごとくWikipediaより抜粋してはりつけときます。
さらにこれに加えて、展開の安易さを揶揄する隠語のような意味合いで使ったりすることもあるようですが……
なんというか、浅い!浅いですね!
言葉に縛られてしまうと、物語の面白さの本質が見えなくなるというその典型!
というか、かくいう私も最近まで読んでいなかった癖して、面白いと思うとあっさり手のひらぐるぐる返しするのは人としてどうかと思いますが、いいんです。私、妖精ですから(にっこり
でも、ここの定義になろう系に対するアレルギー的な忌避感がある方の理由がつめこまれてる気がしますよね。
俺TUEEとか異世界ハーレムとか何というか煩悩そのまま詰め込んだご都合主義展開。それが物語をじっくり楽しみたいと思う人からすれば、盤面ひっくり返したくなるくらいに稚拙であり恥ずかしく感じてしまうということなのかと思います。
また、コミカライズにはよくある話なのですが、原作の設定とストーリーの情報量が多すぎてうまくまとめきれなかったり、連載のスピードの都合上話のある程度を端折ったりといった、コミックのみで読んでいる人からすれば粗のように見える部分も目についてしまったりするのかもしれません。
でもですね、本来「小説家になろう」は多種多様な小説、歴史ものも純文学ものも気軽に発表できるプラットフォームであり、その中で突出して商業的に成功した分野の類型に対してわかりやすく名前を付けたのが「なろう系」だったわけです。
おそらくは運営の方々も予想外の出来事だったかと思いますし、私としてもその名前のイメージだけで作品群を遠ざけてしまうのはもったいないかと思います。実際、なろう系と分類される物語の中には先の類型にぴったりとあてはまる、ご都合主義展開の作品も多く見受けられます。
でも、エンターテインメントとして、「お約束」「ご都合主義」というのは逆に読者側のハードルを下げるものでもありますし、男性向けのラブコメや王道の少女漫画などもそういったものがなければ成り立たないといっても過言ではないジャンルです。
そのうえで、「なろう系」の場合は別段その定義に沿わなければならないという決まりがあるわけでなく、実際設定にこった重厚なファンタジーを目指したものであったり、英雄譚のような創作を描いているものもあります。
多種多様な創作のるつぼ、勢いのあるジャンルの中から傑出したものが産まれてくるのは多々あることですので、エンタメに振り切った作品のお約束を楽しむもよし、その中でチャレンジしている作品を楽しむもよし。
そういったゆるーく自分にあった形で付き合っていくのが、従来の漫画読みの人にとっての「なろう系」との付き合い方としてはいいのかな?と思う昨今です。
ところで、なろう系という言葉が産まれてそろそろ10年を超えてきたみたいですね。
創作のジャンルは既成概念の打破が新たなムーブメントを起こします。
もしかすると、そろそろ「なろう系」の枠をさらにぶち壊すようなバキバキに尖った作品が姿を現す頃なのではないかな?というのも楽しみになってきています。
というわけで、新たな楽しみを見つけに、今日もなろう系コミックもチェック入れて漁りに行ってきます!
かぷりは「小説家になろう」を応援しています!