今回はこちらを取り上げさせていただきます。読むだけで朝御飯を食べたくなる『いつかティファニーで朝食を』です!
題名はヘプバーンの有名作を元ネタとしたと思われる今作ですが、こちらは実際にあちこちに朝食を食べに行ってしまうという恋愛×朝食グルメという他に類を見ない作風に仕上がってます。トリンドル玲奈さん主演でドラマ化もされてますね!
それではあらすじにいってみましょう!
アパレルメーカーで多忙な日々を過ごす佐藤麻里子は、長年付き合った彼氏ともうまくいかず、ついには別れを決意する。そんな麻里子に気になる人が現れて……
ちょっと短いんですけど、あんまりネタバレなしだとこんな感じです。
そして、この話は麻里子さんとその友人3人の恋愛模様や生き方を中心に描かれます。
恋愛経験豊富な阿久津典子。男性不信気味のインストラクター、新井理沙。二人の子持ちの那須栞。
それぞれの個性がうまいことかみ合って仲良しな四人組です。作中では20代後半から話が始まるので、アラサー世代の人ならうなずける部分も多いのかなと思います。
それではかぷりのおすすめポイントにいかせていただきます!
リアルな人間描写と恋愛模様
これは漫画である以上、当然お話、つまりは創作物です。ですから、登場人物たちの主義や主張にはある程度一貫性を持たせた方が、感情移入もしやすいし安心して読めるものです。
しかし、この物語はあえてそういう形をとってないんですよね。
たとえば麻里子さんが自分の恋愛に悩むのはすっごくかわいらしくて味方になりたくなります。でもお金の使い方は荒いし、恋愛観も結構わがままだし、仕事以外では計画性もあやしい……とやたらと人間くさいんですよね。典子さんも逆ギレしたりプライドの高さから周りに子供のように反発したりしますが、自由奔放になりたいものを探し目指していくところは魅力的ですし、子持ちの栞さんも、周りの友人に影響されて主婦業をつまらないと感じて働きだし、そっちはそっちで家事や子育てがうまくいかなくなってしまったり……
読者視点から見れば、なんでそんなことをするんだ!とか、もっとこうしたらいいのに!とか思ってしまうところが少なくないんですね。
でも、そういうところがすごくリアルだなーとかぷりは思いました。
だって人間って自分の感情とか行動とか、そんなにうまくコントロールできないし、思い返せば失敗だったって思うことがたくさんあるじゃないですか。
このお話は、そういったところまで描いて、なおかつほとんどの登場人物が次へと前向きに歩を進めていくんですよね。それがかぷり的におすすめできるとこかなと思いました。
朝ごはんが美味しそう!
これははずせないですね~
実際にあるカフェや朝食の食べられるお店を紹介しているそうなのですが、これがまた独特な上に美味しそう!
内容は和洋中色々、フルーツサンドに寿司にカレーに、観光地から知られざる路地裏のお店に海外まで。
なんというか、あー。朝食ってこんなに自由なんだ!と教えてくれたのがこの本でした。
徹夜明けに食べるうどん屋の美味しさとか、わざわざ早朝に出かけて行って食べる市場の朝食とか、台湾のお粥にニューヨークのドーナツとかも絶対美味しいやつだし、なにより朝からそんな楽しみ味わってたらその日は幸せにきまってます!
うぐぐ。かぷりもこの本に載っているお店で食べてみたい……
終わりに
いかがでしたでしょうか。
かぷりはこのお話大好きで、最終巻が出るまでずっと待ってたんですよね。
青年誌に載ってるだけあって、最後までリアリティ追及というか、ああ、そういう関係性ってあるよね~という終わり方で、賛否はあるでしょうが、かぷり的には楽しませていただきました。
そして美味しい朝食に興味のある方はぜひ読んでいただきたいですね!
かぷりはマキヒロチ先生を応援しています!