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※ネタバレあり ハコヅメ別章アンボックス第9話感想

ハコヅメ アンボックスも第9話!

 

いよいよ事件が解決に向けて動き出しましたね。

 

冒頭からエースペアの中富係長たちより、切り札が届きました。

事件を諦めていなかった彼らのとってきた証言と、カナさんたちが被害者を信じることで突き止めた証言。

 

そこから分かる被害者の最後の言動と、これまでの大山の供述との明らかな不一致。

 

これが不利な状況で粘ってきた源さんの大きな力になりました。

 

秘密を語り始める容疑者を見つめる源さんの視線!

 

ぞくぞくしちゃいますね。

 

実際、どうなんでしょう。

この源さんの聴取能力。

大きな体に柔和な笑顔、聞き上手で話すことは分かりやすく、美形ではあるけれど天パがそれを崩して人好きされやすい。以前に作中でも語られていた聴取のコツをそのまま体現したようなキャラクターなんですけど、果たしてそれだけなのか。

源さんは実際、人望は厚いし世話好きだし警察官としてのプロ意識も高く、表向きだけをみみればいい人なんですよね。

ですが、産まれる前に父を亡くし実母からは捨てられた経験が、周囲の人を引き付けておかないと安心できないという、そんな性格を作り上げたのではないかと思うのは考えすぎでしょうか。(山田さんがもろにそのあおりをくらってます(笑))

それだからこそ、常に不安を抱えている人である犯罪者や、その被害者に共感されるという特殊な能力につながってるんじゃないかと私は思うのですよ。

実際、大山さんの幼少期の境遇による供述に近づける人間は、親しい人が離れていく寂しさを知る源さんしかいなかったのではないかと。

 

ちょっと穿った見方かもしれないですが、16巻あたりからのキナ臭い流れがなんとなくそんなことを考えさせるんです。

 

 

そしていつもの川合&藤ペアの捜索現場。

地道な体力作業を続ける捜査員たちにも関わらず成果はあがっていません。

その見栄えのしない作業をずっと見続ける記者に、藤さんが少しでも記事になる写真を撮れるよう、捜査員たちに声をかけます。

感情的には和解していないものの、その報道の社会的意義を考えて報道に協力する藤さん。

 

そこで語られる藤さんの考えには思わずうなってしまいました。

実際、以前は元カレのストーカー行為でも暴力に訴えるなどがあるまでは民事不介入の原則により手出しはできませんでしたし、老人に対する虐待なども想定がなされていなかったため、保護にまわることが難しかったわけです。

 

事件が起きてからでは遅いと言われる向きもありますが、起きてしまったのであれば、それを教訓として次代に伝えることも大切なのだと考えさせられました。

 

さて。事件解決の兆しも見えて、残り1話!

 

ちょっと明るくなってきた感もあって一安心……なのか、最後にまだ何かが用意されているのか。

 

次回も楽しみです。